「潮汐信号解析」

 

地球は太陽系の天体(特に太陽と月)からの重力影響下にあります。固体地球は弾性体としての性質を持つため、天体の起潮力に起因する潮汐変形現象(地球潮汐、海洋潮汐、大気潮汐)を呈することになります。

 

地球潮汐は孔隙体積を収縮・膨張させるため、結果として貯留層の圧力振動(収縮時の上昇と膨張時の下降)を引き起こします。海洋潮汐は海底面の周期的な圧力振動を生み出し、これは貯留層内の流体にまで伝播します。大気潮汐も海洋潮汐同様の機構により、貯留層の圧力に周期的な変化をもたらします。

 

日周期ならびに半日周期の圧力変動を圧力データから抽出し、これを用いて地球の様々な物性を評価するのに利用することが考えられます。

 

■ 貯留層物性の評価

原位置孔隙圧縮率

飽和率変化

原位置浸透率

■ 流体移動の予測

潮汐信号解析の探査震度

■ 離散型不均質性の評価

フラクチャー方位

断層を介した漏洩

スタンフォード大学との連携研究